ゆっくりした速度がとても大切

人間とはとても不思議ですね。
職場での異動を機に、心が不調になり、適応障害と診断されたのが2か月前。
今思い返せば、あの時の身体の不調が嘘だったかのように感じます。

 

あの時は、日々仕事に行くことが苦痛で、一人の先輩の顔を見るのも嫌で嫌仕方がなかったです。
職場でトイレに駆け込み、なんとかその場をしのいでいました。
毎週末の早朝出勤にも意味が見いだせず、安定とは程遠い日々だったはずなのに
いまはその感覚をうまく思い出すこともできません。
あの辛い時を思い出せないのはとても良いことのようにも思えるし、忘れてしまうことは怖いことにも思えます。

 

ここまでの2か月は本当にゆっくり休めた気がします。
もちろん最初のころは、休みが長すぎることに罪悪感を感じて、
いろいろと勉強をしたり、意味のある休みにしなきゃと必死になっていました。
そこからお盆を挟み、今はだらだらと日々を過ごし、のんびりしています。

 

「適応」ということを考える良い機会でもありました。
生きていくために仕事をしている以上、ある程度の我慢も必要だし、理不尽にも耐える必要があると考えていましたが、
やはり我慢と理不尽だけの日々や場所には人間は耐えられないのだと思います。
もちろん、我慢にも意味を見出すことができれば良いのでしょうが、それさえできない環境では人間はおかしくなってしまう。

 

僕の場合も異動した職場が全く合わなかった。
自分の信念や価値観とまったく違うことを強いられるのがとても、苦痛だったなと思います。
クリック一つで完了できる仕事を手作業で行い、何時間もかける非効率的なことや、
何十年も前の仕事のやり方を今も継承し、変化を起こさない時代錯誤な働き方も本当に嫌でした。そういった環境で、さらに出口も見えず、とても消耗していっていたことを思い出します。

 

 

友人に言われた「環境に適応というけど、おかしな環境に適応できず体調を崩すのはまともな人間なのでは?」という言葉がその通りだと思います。

 

来週から新しい職場で働きだします。
久々に働くということ、さらに今までと全く違う業界ということもあり、ワクワク感と不安感がとてもあります。
次の場所でもうまくいかなかったらどうしようと考えることもあります。

 

まずできることは自分に自分自身で必要以上にプレッシャーをかけないことですね。
転職してすぐに100点が出せるとは思わず、1~2年かけて少しずつ仕事に慣れていけるように、
意識してスロースタートにしようと思っています。

 

そして、次の職場でなにか不安になることがあれば、時間をかけて認知行動療法スキーマといったもの照らし合わせて対処していこうと思います。