自分らしいキャリアとは

こんにちは、今年は残暑が厳しくなく、真夏のピークは去ったと感じます。

ブログにも書いているよう、僕のここ2年はとても混乱したものでした。

異動をして、メンタルを崩し、転職して、なんとか安定してきた…

そんな中で、また転職の話が出ています。

というのも、以前一緒に働いていた上司から引き抜きの話をいただき、条件も良いため、そちらに行こうかと思っているところです。

まだまだ安定しない生活と心の中で、急速に自分のなかの価値観や世界観がガラガラと音を立てながら変わっていっているようです。

 

自分らしいキャリアってなんだろう?

「キャリア」というものを考えるときに、今までは漠然と日本での正しいルートとして、

教育→就職→老後

もっというと、働き始めたら「一貫性」のあるキャリアとして、一つの業界や業種で経験を積み、なるべく長く働き役職に就くことが理想だと思っていた。

さらに日本社会はその「一貫性」のあるキャリアを理想として動いている。

 

キャリアカウンセラーに話をさせれば「一貫性のあるキャリアを構築しないと自分の市場価値を下げます。短い期間での転職を繰り返すのは、印象を悪くするだけ」というでしょうし、

大学の就職課に話をさせれば「新卒採用で安定した企業、できれば上場企業を目指そう。そのためにも業界研究、自己分析をしっかりしよう」みたいな一辺倒なアドバイスしかでてこない。

 

けれども、それって本当に正しいの…?

そもそももっと仕事だけではなく、ライフキャリアとしての視点を持つ方が重要なのではないだろうか。

少し前に流行ったLife Shift

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 人生100年時代になると、働く期間が以前の世代の人とは違い、とても長くなる。

その時に、新卒で入った会社で一生働くというのはとても現実的ではない。会社が50年存在するかどうかも今の時代は分からないし、「仕事=我慢」の価値観では心も身体も100歳までもたない。

だから、これからの若い世代は選択を先延ばしし、大学卒業後に定職に就かず、さまざまな経験をする、もしくは働き出したあとに学校に戻り勉強をする。そうして、しっかりと自分にあうものを吟味した後にキャリアを選択する。

そんな説明がされている。

そうであれば、今のミレニアル世代が感じている違和感も説明できるのではないか。

 

特に日本社会は古い価値観を重んじている傾向が強いため、僕らの世代はとても窮屈に生きづらさを感じているのだろう。

新卒一括採用、石の上にも三年、飲み会、長時間労働 is Justice

今までの世界では、そのやり方が正しかったのかもしれない。それは認めるけれど、それをこれからの世界を生きる人に押し付けるのは違うと僕は思う。

なぜなら、これからの世界はどうなるか誰にも分からないし、その時の流れに身を置いている人しか感じることができない違和感や直感が正しいこともある。

僕としてはインターネットを中心に旧体制や既得権益などが、ぶっ壊されていくのを見ているのがとても面白い。

 

と、こんな変化の激しい世界ではなにが正しいのだろう…

 

自分らしいライフキャリアを

正解がない世界において、正しいキャリアとはなんだろう。

それはやっぱり「自分が幸せになるためのキャリア」である必要があると思う。

新卒で入った会社が嫌いで辛いのであれば、そこに3年いたとしても自分は「幸せ」なのだろうか。

子供との時間を過ごしたいのに昇進のために、デスクに朝から晩までへばりつくのは幸せなのだろうか。

これからの時代はラダーを上るキャリアではなく、ジャングルジムのように縦横を縦横無尽に移動し、時には降りることもできる柔軟な発想が求められているのではないだろうかと考えるようになってきた。

 

そして何より、「自分の幸せ」とはなにかを考えることがキャリアの形成につながるのではないだろうか。

 

僕の場合は、このままいくと20代で4社目となってしまう。

僕はそれがものすごく怖いし不安である、自分は絶対にならないと思っていた「仕事が続かない人間」になってしまうと思うとどうしようもない不安に襲われる。

もし次の仕事が続かなかったら、もう正社員になれるチャンスはないのではとも考えてしまう。

 

けれど

もしかすると「当たり前」とか「こうあるべき」といった価値観の壁を越えた先に「自分らしいユニークなキャリア」があるのかもしれないとも思う。

「自分はそんな人間ではない」と言えるように成長したのかもしれないし、

心理的には自分が差別したり、嫌悪したりするものに心の底ではあこがれているということもあるのかもしれない。

 

取返しのつかない人生を歩みだしてしまったと思う分、もう自分の人生を歩むしかないとも思う。言い換えれば、やっとこの世の中で自分しか歩めない道を進みだしたともいえるだろう。

 

この2年でここまで来てしまった。